<グアムニュース>「ドクター・オレンジ」:GAOレポートが結論を裏付ける
長らく待たれていた、グアムでのエージェント・オレンジ(オレンジ剤)の使用に関する政府会計検査院GAOの報告書は、退役軍人たちが期待していた、動かぬ証拠ではありませんでした。
特定の退役軍人らが主張しているように、有毒なオレンジ剤(枯葉剤)が島に持ち込まれた、あるいは、または島で使用されたと結論付けていません。
エージェントオレンジの歴史に精通した1人の男性に対し、報告書は反対の方向で話しています。
戦術的除草剤に関する彼の専門知識を一般的に「ドクター・オレンジ」と呼ばれているAlvin Young氏は、GAOが彼の前回の結論を裏付けたと語りました。
ヤング氏は、エージェント・オレンジがグアムや他の場所で使用されていたとの主張への彼の反意をしばしば批判されてきました。ニューヨーク市に拠点を置く非営利団体、Pro Publicaは、オレンジ剤の訴えを否定する政府のレトリックに科学者を結び付けようとするYoung氏について公開を行いました。
軍はグアムにおけるエージェント・オレンジの存在を一貫して否定しています。
しかし、この問題は、長年に亘って見出しに取り上げられ、故軍曹リロイ・フォスターからの最近の除草剤噴霧の主張がこの話題の関心を再燃させました。特定の議員たちは、除草剤とグアムとの間の潜在的な関連性の再検討を要請しました。
GAOは、エージェント・オレンジを輸送したことが判明している船舶の約96%についてログ・ブックを見直した後、50年以上前にエージェント・オレンジやその他の戦術的除草剤を搭載した船舶がアプラ港に停泊していたことを発見しましたが、その有毒物貨物が島に降ろしたことを示す証拠はありませんでした。
ヤング氏は次のように述べています。
「彼らは、ベトナムへの途中でアプラ港にSS Gulf Shipperが停泊したことを認めました。しかしながら、それらは、正当な理由のない、特に、その結論がのちにベトナムに飛ばした戦術的(除草剤)だったとすれば、なぜ戦術的に除草剤を積み降ろし、それをアンダーセン(空軍基地)に移したのかという議論が生まれます。意味がありません」
GAOはすべての船積みの日誌を入手することができず、戦術的除草剤を運ぶ他の船がグアムビ停泊したことを明確にすることはできませんでした。GAOはまた、エージェント・オレンジがグアムに船舶輸送され、かつ、グアムから空輸されたとは考えにくいと結論付けました。
オレンジ剤報告が昨年再浮上したことで、ヤング氏は、それが島に存在していたと主張する反論への対応策を啓発していました。この報告書は、2017年9月に「グアム島におけるエージェント・オレンジとパープル論争」として一般公開されました。それはまた、別の戦術的除草剤、エージェント・パープルが島に保管されているという報告も否定しています。
報告書は調査の一環としてGAOに提出されました。GAOはヤング氏と連絡をとり、土壌採取について話しました。現地および連邦当局者は、戦術的除草剤がグアムに存在しているかどうかを調べるために別の道を探っています。
「その記述に大金が支払割れた」
GAOの報告書は、エージェント・オレンジの成分である2,4-Dおよび2,4,5-Tの除草剤を含む、商業用除草剤がグアムにあったことをより明らかにするものです。
その毒性のために、2,4,5-Tは1980年代以来禁止されており、グアムへのその使用の認知は退役軍人局の退役軍人たちの訴えを助けるかもしれません。
アンダーセン空軍基地でフォスター氏と仕事をしていた退役軍曹ラルフ・スタントン氏とグアムでのエージェント・オレンジの使用の背後にある真実を知ることを要求している退役軍人の1人は、ヤング氏の「嘘」が報告書に永久保存されていると述べ、その記述に対してヤング氏には「大金が支払われた」と同氏は付け加えました。
商業用除草剤がグアムで使用されている可能性は高いですが、「グアムでオレンジやパープルを使用することは、歴史や事実によって全く支えられていない」とヤング氏は言いました。