＜グアム＞検査結果が陰性の旅行者に検疫を解除
ルー・レオン・ゲレロ知事は、7月4日午前12時1分より、グアム到着後72時間以内にPCR検査で陰性の結果を提出した旅行者は、検疫を免除されると発表しました。
また、抗原検査で陰性の結果が出た旅行者は、自宅で検疫を受ける必要があるとしています。
これは、グアムでの休暇中にCOVID-19ワクチンの接種を希望する旅行者を乗せた、台湾からの一連のチャーター便の最初の便を受け取る数日前のことです。
今回の（知事）行政命令では、旅行者の渡航制限が解除されただけでなく、グアムの公衆衛生上の緊急事態が7月31日まで延長され、7月1日に行われた立ち退きと差し押さえのモラトリアム解除が明確にされました。
知事の医師諮問委員会は、グアムの18歳以上の成人人口の75％がワクチンを完全に接種した時点で、COVID-19による渡航制限を解除するよう勧告しており、グアムはそのマイルストーンを達成しました。
「それが、本日、私が行政命令2021-15に署名した理由で、7月4日午前12時1分より、グアムに到着する72時間前にPCR検査で陰性となった乗客は検疫が免除されることになりました」と知事は自身のFacebookページに投稿したビデオで発表しました。
知事のコミュニケーション・ディレクターであるクリスタル・パコ-サン・アグスティン氏によると、水曜日の時点で、グアムの推定成人数120,039人のうち、75.2％にあたる90,266人が完全に予防接種を受けているとのことです。
空港でのファスト・レーン
復興タスクフォース委員長サム・シノハラ氏をはじめとする観光関係者は、知事の発表の直後に、グアムの追加渡航規制の解除は、観光再開に向けて良い兆候であると述べました。
タスクフォースのメンバーによると、A.B.ウォンパット・グアム国際空港でのCOVID-19の予防接種やその他の書類の処理や確認が改善され、今後数週間のうちに観光客が戻ってくるのに備えているとのことです。
また、グアム政府観光局は、予防接種を受けていることを確認した旅行者およびPCR検査の結果が陰性であることを確認した旅行者を対象に、空港内にファスト・レーン（優先レーン）を設置する計画を発表しました。
この計画では、旅行者は3日前までに予防接種の状況や検査結果をアップロードすることができ、グアム公衆衛生社会福祉局が書類を確認し、検証し、受理するための十分な時間を確保することができます。
これにより、グアム空港に到着した際にQRコードを提示することで、空港での手続きを短縮することができます。また、到着時に予防接種や検査を受けなければならない乗客と混ざることもありません。
タスクフォースのメンバーは、この計画を高く評価しています。
現在、ワクチンを接種していない乗客で、到着後72時間以内にPCR検査で陰性の結果が出た場合は、政府の検疫を受ける必要はありませんが、DPHSSのガイダンスに従って自宅で検疫を受け、自己監視することが求められています。
これは、完全にワクチンを接種した旅行者が検疫なしでグアムに入国できるという現行のポリシーに加えてのことです。
現在、Moderna、Pfizer、Johnson & Johnsonの各ワクチン、およびAstraZenecaなどの世界保健機関で認可されたワクチンの完全接種者は、グアム到着時に検疫を受ける必要がありません。
抗原検査
検疫免除の対象となるのは、PCR（ポリメラーゼ連鎖反応）検査です。グアム到着後72時間以内に行われた抗原検査で陰性の結果が出た旅行者は、DPHSSのガイドラインに基づいて、自宅での検疫とモニタリングを受けることになります。これも、7月4日午前12時1分より有効となります。
検疫や自宅検疫の免除を受けられない旅行者は、DPHSSのガイドラインに基づき、政府施設で検疫を受けることになります。
タスクフォースの会合に出席したグアム空港局のリッキー・ヘルナンデス副局長は、米国疾病管理予防センターは、現在も海外からの旅行者に対して、到着後72時間以内にPCR検査で陰性となることを求めていると述べました。
タスクフォースのメンバーは、外国からの旅行者がグアムに渡航する前に抗原検査ではなくPCR検査を受けることを強く勧め、検疫を省略できるようにすることが観光業界にとって有益であると述べています。
集団免疫力
知事によると、グアムは「オペレーション・リベレート・グアム」のミッションである、成人人口の80％にワクチンを接種することをほぼ達成しており、その時点でパンデミックの制限が解除されるとのことです。
また、7月21日までに80％の免疫を獲得した場合、マスク着用の義務は解除され、社交場の制限もなくなり、企業の稼働率も100％に戻るなどと述べています。
認定看護師でもある知事は、COVID-19ワクチンは安全で、重篤な病気や入院、さらには死亡を防ぐ効果があることを改めて強調しました。
