<グアム>パラオの研究者がeDNAを使って魚の多様性をモニタリング
11月、パラオ国立海洋保護区での第2回目のDNA採取が予定されています。
パラオ国際サンゴ礁センターの研究者たちは、5日間にわたるサンクチュアリ内の魚類種の多様性の調査において、水のサンプルを収集し、それとともに海洋動物のDNAを採取しました。
プレスリリースによると、環境DNA(eDNA)とは、海洋動物が残したDNAの痕跡を分析することで、広い範囲の種の数を記録する方法です。海洋動物は、粘液や糞、組織の切れ端などを通じて、水中にDNAを排出します。水中の痕跡DNAを採取することで、研究者は生物を見ることなく、その地域のさまざまな種を明らかにすることができます。
この方法は、PNMSのような大規模な海洋保護区で特に威力を発揮します。PNMSは非常に広大なため、PICRCの研究者であるLouw Claassens博士、Ikelau Otto氏、McQuinnley Mesengei氏は、パラオの海上パトロール船であるPSS Remeliikの船長Allison Baiei氏と乗組員とともに、先月の遠征に参加しました。
調査期間中、乗組員はPNMS、商業漁業地区、職人漁業地区の20箇所の沖合を調査し、100個の水サンプルを採取しました。
その後、PICRCの研究者であるVictor Nestor氏、Dawnette Olsudong氏、Elsei Tellei氏、Geory Mereb氏、LeahMarie Bukurou氏が、12の海草、ラグーン、前部サンゴ礁の生息地からさらに60のサンプルを収集し、分析しました。
水のサンプルはカリフォルニアに運ばれ、スタンフォード大学海洋ソリューションセンターのPICRC共同研究者がDNAの痕跡を分析し、各サイトの種を特定する予定です。
今回の調査で得られたデータにより、PNMSにおける魚類の多様性に関する基本的な理解が初めて得られます。
次回の調査は11月を予定しています。eDNAサンプルは長期的に追跡され、研究者はパラオの海の多様性がどのように変化しているかを判断し、保全活動の成果を測定するのに役立ちます。
「最終的には、PNMSの管理の指針となり、パラオの豊かな海を将来にわたって維持していくことができます」とリリースには書かれています。