＜グアム＞グアムでのCOVID-19症例数の多さの要因は肥満と糖尿病の割合
グアムのCOVID-19感染者数が多い要因は、地域社会の全体的な健康状態にあると考えられます。
COVID-19感染者数を州・準州別にランキングした米国の報告書によると、グアムは予防接種率と一人当たりのCOVID-19感染者数の両方で上位にランクされています。アン・ポブツキー博士とアネット・デヴィッド博士は、木曜日に行われた公衆衛生・社会福祉省の記者会見でこのことについて質問され、グアムにおける糖尿病やその他の合併症の割合について言及しました。
「慢性疾患の罹患率が高いことが原因と考えられます。糖尿病や肥満の割合が高く、人々が影響を受けやすいということも考えられます」と領土疫学者のポブツキー氏は述べています。
「この島は歩いたり運動したりするのに適した環境ではありません。もちろんビーチを除いて、みんな車で移動します。ハワイに戻ってきて気づいたのは、ハワイではほとんど、どこでも自転車や徒歩で移動していたということです。ハワイの肥満や糖尿病の割合はアメリカ本土よりも高いので、これらのことを考える必要があります」と同氏は述べています。
ポブツキー博士は、「グアムだけではなく、太平洋全体で糖尿病と肥満が蔓延しているのです」と付け加えました。
公衆衛生・社会福祉省が共有しているデータによると、2021年の10月14日現在、COVID-19関連の死亡者のうち、完全にワクチンを接種していたのは13人で、これはCOVID-19関連の死亡者全体の約14.6％にあたるが、13人全員が「複数の合併症を抱えていた」とのことです。
米国疾病管理予防センターによると、糖尿病、過体重または肥満であること、不健康な食事をしていること、運動不足、アルコールの過剰摂取などは、人々を危険にさらす病状やライフスタイルの選択の一つであるとしています。
DPHSSのデータによると、COVID-19は、2020年のグアムにおける死因の第3位であり、ポブツキー氏によると、2021年も第3位になると予測されています。
アグレッシブ・バリアント（活動的編異種）と脆弱性の増大
デイビッド氏によると、グアムにはまだ5万人近くの人が、若すぎる、あるいは病状によってワクチンを接種できないという理由で、ワクチンを接種していない人もいるそうです。
彼女によると、病気の追跡調査では、疫学的な三要素（病原体、宿主、環境）に注目しています。
「病原体に関しては、デルタ型が非常に目立つようになったことで変化が起こりました。デルタ型はより攻撃的で、感染力が強く、より重篤な病気を引き起こす傾向があります。さらに、予防接種による免疫力の低下もデルタ型の方が早いようです」
彼女は、グアムに住む人々を指す-受け入れ側の健康状態についてのポブツキー氏のコメントを繰り返しました。
「グアムでは、糖尿病、肥満、心血管疾患、肺疾患の割合が高いことがわかっています。全体的に見て、グアムの人々の免疫力は、米国の人々と比較して低いと思われます」とデイビッド氏は言います。
環境に関しては、グアムでは他の地域よりも多くの検査を行っていると彼女は指摘します。
「一時は1日に1,500件の検査を行っていましたが、これは人口の約1％です。… …これは世界の多くの地域では見られないことだと思います。ですから、より多くの検査を行えば、無症状のケースも含めて、より多くのものを見つけることができます」と彼女は言っています。
「また、家庭環境についても、グアムでの感染パターンは、家族や家庭内での感染を示しているようです。… 家の中に住んでいる人の密度というデータを見ると、アメリカ本土と比べて、グアムでは一軒の家に住んでいる人の数が多いのです」
「これらのことを考えれば、予防接種を受けているにもかかわらず、いまだに比較的高い確率で新たな感染者が出ているのも不思議ではありません」とデイビッド氏は締めくくりました。
両医師は、COVID-19の感染拡大を抑えるためには、対象となる人にワクチンを接種することが重要であると繰り返し述べています。
