<サイパン>ペロシ下院議長、CNMIのCARES法資金の未使用分2,170万ドルについて質問
ナンシー・ペロシ米下院議長は、CNMIに提供されたコロナウイルス援助・救済・経済安全保障法の資金2,170万ドルの未使用について尋ねていると、グレゴリオ・キリリ・カマチョ・サブラン米下院議員が先週水曜日にラルフDLGトレス知事に宛てた書簡で伝えました。
キリリ氏によると、ペロシ氏は「コロナウイルス救済資金がまだ2,170万ドルある」と指摘したとしています。
この資金は2021年12月31日に「期限切れ」となるため、「(米下院)議長から、この資金の支出計画を求められている」とキリリ氏は知事に伝えました。
「議会が提供した支援金をすべて使うことができなければ、コモンウェルスにとって大きな損失となります。また、政府が資金を十分に活用していないという実績があると、今後の資金調達はより困難になるでしょう」とキリリ議員は付け加えました。
同議員は、CNMIにはCARES法による3,630万ドルの資金が与えられており、これはCovid-19公衆衛生上の緊急事態により発生した予算外の支出に使用することができると指摘しました。
しかし、2021年9月30日の時点で、知事は「連邦パンデミック監督機関が収集したデータによると、当初の割り当て額の40.2%にあたる1,460万ドルしか使っていない」とキリリ氏は言います。
それに比べて、グアム知事は9月30日時点で、グアムのCARES法の資金割り当てのすべてを使い、アメリカ領サモアの知事は資金の90%を使ったとキリリ氏は述べています。
CNMIは遅れをとっている
「1460万ドルを負担した企業や政府機関のリストを見ても、パンデミックの初年度に予算外の多額の出費があったコモンウェルス・ヘルスケア・コーポレーションが見当たりません」とキリリ氏。
「PSS公立学校も、生徒や教師が在宅勤務に移行したことで、予想外の多額の出費を余儀なくされました。しかし、政府が自由に使える3,630万ドルのうち、教育に使われたものはないようです」とキリリ氏は付け加えました。
キリリ氏は知事に対し、残りのカーレス法資金2,170万ドルの支出計画を提示するよう求めました。「そうすれば、私は(米国)下院議長に情報を提供し、将来的にこの連邦政府の援助が継続されるようにすることができます」