＜グアム＞グアム財務長官を誘拐して脱獄した殺人犯が、同情的釈放を希望
グアムの財務長官を誘拐するなど、何度も刑務所から逃亡した有罪判決を受けた殺人犯が、同情的釈放を求める申し立てを行いました。
ビンセント・トレス・テダオタオ被告は、1985年8月25日にビリヤードゲームのために2人の男性を射殺したとき、19歳でした。
テダオタオ被告ともう一人の男は、マイテのボトムズクラブに入り、ビリヤード台の上に小銭を置いて、次のゲームをしたいことを示しました。そのテーブルで遊んでいたダニー・カマチョ氏とデビッド・ウンタラン氏は、正しい手順はリストに名前を書くことであると被告に告げたと法廷文書には書かれています。
男たちは口論になり、その争いは駐車場へと続きました。テダオタオ被告は銃を振り回し、ウンタラン氏に向け、”Malagu hao yo’ paki hoa?” つまり「俺に撃たれたいのか？」と言いました。
「デイブは両手を上げて後ろ向きに歩いていた…。彼がドアを開けようとしたとき、テダオタオ被告が彼を撃った」と、同じく撃たれたカマチョ氏は裁判で証言しました。テダオタオ被告はウンタラン氏を殺害した罪とカマチョ氏を殺害しようとした罪で有罪になりました。
テダオタオ被告は仮釈放の可能性のない終身刑に処されました。彼は矯正局で刑期を開始しましたが、現在はペンシルベニア州アレンウッドの米国刑務所に収監されています。
リハビリテーション
テダオタオの情状釈放の申し立てに関する公聴会は来月に予定されています。彼は、判決を受けたときの年齢が若く、COVID-19に感染する危険性があるため、釈放されるべきだと主張しています。
「テダオタオ被告は自分が命を奪ったことを知っており、それ以来そのことで自分を責めている」と55歳のこの受刑者は申し立て書の中で書かれています。「あの日、2人の人間が犯罪で命を落としました。テダオタオ受刑者も自分の人生を失いました」
この文書には、彼が連邦刑務所に移されたのは、矯正省が必要なリハビリテーションを提供できなかったからだと書かれています。同文書には「彼は誰の期待も超えて優秀になった」と書かれています。
「連邦刑務所に入ってから、彼は自分の人生がどうなってしまったのか、折り合いをつけることができました。グアムではなかなか受けられなかった精神的なケアも受けられるようになった」と同書には記されています。
申し立て
テダオタオ受刑者の出所への挑戦は今回が初めてではありません。グアム地方裁判所に提出された同情的な釈放の申し立ては、2021年に管轄権の問題で却下されました。また、連邦裁判所は2009年の判決取り消しの申し立てを却下しています。
テダオタオ受刑者は、以前、グアムの高等裁判所で減刑を申請し、裁判中に効果的でない弁護士がいたことを理由に有罪判決を上訴しましたが、これもすべて却下されました。
1990年に提出された減刑嘆願書において、テダオタオ受刑者とその弁護人は、テダオタオ受刑者の更生に成功したことを主張しました。
脱走
「政府は、テダオタオ受刑者が2つの重罪の脱走で先に起訴され、審理のわずか数週間前に更生施設から更に3度目の脱走をしたと主張した」とピーター・シグエンザ・ジュニア判事は、その申し立てを却下する決定書に記しています。
テダオタオ受刑者は、1987年に2回の脱獄について有罪を認めました。彼は、それぞれの罪に対して5年の判決を受け、全て終身刑と同時に執行されることを命じられました。
そして、1991年に、テダオタオ受刑者は、DOCから2回脱走し、2回とも、グアムの財務長官を襲おうとして、脱走しました。
7月の試みは、失敗しました。そして、1991年8月12日、法廷文書によれば、矯正職員が練った計画に従って、テダオタオ受刑者と有罪判決を受けた殺人者ジョシュア・メレップ受刑者が脱獄しました。銃とナイフで武装した彼らは、グアム財務長官イサベル・ムノス氏の家に行き、彼女と彼女の家族を殺すと脅したと、文書には記されています。
当時のニュース記事によれば、彼らはムノス氏の家族を縛り、彼女を財務局に連れて行き、金庫室から現金4万2000ドルと小切手100万ドルを強奪したとのことです。彼らはムノス氏を家に連れ帰り、残りの家族と一緒に彼女を縛り上げました。
テダオタオ受刑者とメレップ受刑者は数日後に逮捕され、金の大半は回収されました。
テダオタオ受刑者の同情的釈放の申し立ては、上級裁判所のアルベルト・E・トレンティノ判事の前で6月17日に現状審理が予定されています。5月6日に審議される予定でしたが、Tedtaotao受刑者の欠席と関係者が事件の詳細を知らないという理由で、再延期されました。
