＜グアム＞法案は、「時代遅れで古臭い」刑法を更新するもの
グアム最高裁のF.フィリップ・カーブリード最高裁判事は、グアムの刑法と手続きの包括的な見直しは、ほぼ50年ぶりであり、その多くは、第二次世界大戦前の海軍政府の刑法からの遺物で、「時代遅れで古臭い」ものであると述べました。
この法案では、刑法と手続きの見直し委員会を設立し、地方刑法の各項目を精査することになっています。前回の見直しは、1977年でした。
グアムの古くなった書籍の問題を説明するために、法案の作成者であるフランク・ブラス・ジュニア上院議員は、タイトル20、第2章にあるグアム法典注釈の奇妙な箇所を読み上げました。
基本的には、『犬やその他の動物が羊やアンゴラ、カシミアヤギに危害を加え、傷つけ、あるいは殺しているのを発見した者は、その犬と飼い主を殺すことができる』という内容です」とブラス氏は述べました。
最高裁長官は法案311の支持を表明し、前回の刑法見直し以来、「何千とは言わないまでも、何百もの刑法改正、廃止、制定があった」と述べました。
公聴会では、国選弁護人サービス社（Public Defender Service Corporation）、検事総長オフィス（Office of the Attorney General）、法律編纂者（Compiler of Laws）の関係者が、地方の刑事法の更新はずっと遅れているとの意見で一致しました。
リービン・カマーチョ検事総長は、この措置は、彼と公選弁護人のスティーブン・ハットリ事務局長の意見が一致した数少ない機会のひとつであると述べました。
グアム法律図書館の館長兼司書のジェラルディン・セペダ氏は、「2022年のグアムは、1970年代のグアムと大きく異なることは言うまでもありません」と述べました。
2004年まで、グアムの司法は、立法府や行政府と対等な独立した政府機関として認識されていなかったと彼女は指摘します。
カーブリード氏によると、裁判の手続きを決める権限は、グアム高等裁判所の独壇場であるはずなのに、裁判の手続き方法を定めた古い法律が、まだ残っているそうです。古い法律の多くは、廃止される必要があると彼は述べています。
法案311は、新しい委員会に、人員配置と管理のために25万ドルを提供し、見直しを完了し、法律のどの部分を変更する必要があるかについての報告書を上院議員に提出するために2年間を与えるものです。最終的には立法府がその変更を採用することになります。
しかし、テレーズ・テラヘ議長は、裁判所の裁判官が委員会に含まれ、最終的に裁かなければならない法律の構成について意見を述べることができることについて、利益相反の懸念を表明しました。
アンドリュー・S・クエンガ法廷副長官は、他の管轄区でも同様の検討委員会に法廷職員が参加しており、委員会に参加する裁判官は、すでに宣誓している倫理ガイドラインに拘束されることに変わりはないと述べました。
ハットリ氏もカマチョ検事総長も、現職の裁判官を委員会に加えることに反対はしませんでした。
ジョアン・ブラウン上院議員は、委員会を5年か10年ごとに再開することを義務付け、数十年待つことによって生じる重大な見直しに取り組む必要がないようにすることを提案しました。
提案された委員会は、最高裁長官から3名、知事から3名、立法府から3名、司法長官、公選弁護人サービス公社執行役員、警察署長、矯正局長、法律集計官、事務局長で構成される予定です。
