<サイパン>CHCC、米国で発生したサル痘を監視
世界保健機関(WHO)は、世界各地で発生しているサル痘の発生を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)と宣言しています。
2022年7月28日現在、米国疾病対策予防センターは、米国および米国領プエルトリコで4,000人以上のサル痘患者が発生したことを報告しています。
CNMIではサル痘の症例は報告されていませんが、Commonwealth Healthcare Corp.は状況を積極的に監視しており、コミュニティの人々に対して、ウイルスの兆候を認識するよう促しています。
サル痘とは?
サル痘は、サル痘ウイルスに感染することで発症する稀な病気です。サル痘ウイルスは天然痘と同じウイルス科に属し、天然痘と同様の症状を示しますが軽症で、死亡することはほとんどありません。なお、サル痘は水痘とは関係ありません。
症状
サル痘の症状には以下のようなものがあります。
– 顔や口の中、手足、胸、生殖器、肛門などに、ニキビや水疱のような発疹ができます。
– その他の症状としては、以下のようなものがあります。
– 発熱、悪寒
– 頭痛、筋肉痛、背中の痛み
– リンパ節の腫れ
この病気は通常2〜4週間続きます。発疹が最初に出て、その後に他の症状が出ることもあります。また、発疹だけの人もいます。
感染経路
サル痘の感染経路はさまざまです。ウイルスは次のような方法で人から人へ感染します。
– 感染性の発疹、かさぶた、または体液との直接接触。
– 長時間の対面接触や、キス、抱擁、セックスなどの親密な身体接触の際の呼吸器分泌物。
– 感染性の発疹や体液に触れたことのあるもの(衣服やリネンなど)に触れること。
妊娠中の人は、胎盤を通して胎児にウイルスを感染させる可能性があります。サル痘の症状がない人は、他の人にウイルスを広げることはできません。
予防方法
サル痘に感染しないように、次のことを心がけましょう。
– サル痘のような発疹がある人との密接なスキンシップを避ける。
– サル痘にかかった人の発疹やかさぶたには触れない。
– サル痘の人とキス、ハグ、抱擁、セックスをしない。
– サル痘の人と食器やコップを共用しない。
– サル痘の人の寝具、タオル、衣服に触れたり、扱ったりしない。
– 石鹸と水で頻繁に手を洗うか、アルコールベースの手指消毒剤を使用する。
サル痘にかかったと思ったら?
サル痘の可能性がある病気にかかったら
– 自宅で隔離してください。
– 発疹やその他の症状が活発な場合は、可能な限り、一緒に生活している人やペットから離れた部屋や場所にいてください。
– 診断を確認する。
o 訪問する前に、事前にCHCC (670)234-8950 に電話する。
o かかりつけの医療機関に転送してもらい、発疹が気になるので診てもらいたいことを伝える。小児は小児科、妊婦は女性科、大人はファミリーケア科、救急は救急外来をご利用ください。
治療法
サル痘ウイルス感染症に特化した治療法はありません。しかし、サル痘ウイルスと天然痘ウイルスは遺伝子的に似ているため、天然痘を予防するために開発された抗ウイルス薬やワクチンが、サル痘ウイルス感染症の予防や治療に使われることがあります。
ワクチン
米国食品医薬品局(FDA)により認可された、サル痘予防のためのワクチンが2種類あります。どちらのワクチンも米国で入手可能で、今後数週間で供給が増加する予定です。現在、CNMIでは、島内にワクチンの在庫はありません。詳細な情報は、入手可能になり次第お知らせします。(CHCC)
https://www.saipantribune.com/index.php/chcc-monitoring-us-monkeypox-outbreak/