<サイパン>ARPA資金によりNMIの空港は営業を続けている
地元の空港は、アメリカ救済計画法の資金のおかげでまだ開いていると、コモンウェルス港湾局理事長のキンバリン・キング-ハインズ氏は語りました。
8月25日に理事会で承認されたCPAの2023年度支出計画のスプレッドシート(貸借対照表)には、730万ドルの赤字が示されていました。しかし、これはCPAの残りのARPA資金でまかなわれることになリます。
予算表では、2023年度のCPAの空港の収入予測は675万ドルですが、運営費と人件費の合計は1400万ドルになることが示されています。人件費については、CPAは626万ドルの支出を計画しています。
CPAは、フランシスコ・C・アダ/サイパン国際空港、ロタ島のベンジャミン・タイサカン・マングローニャ国際空港、テニアン空港のほか、CNMIの全海港を運営しています。
この支出計画によると、コヴィッド19のパンデミックがコモンウェルスを襲い、唯一の産業である観光業がすべて停止した2020年度以降、CPAの空港収入は激減していることがわかります。
2020年度、CPAの空港収入はマイナス525万ドルでした。2021年度には980万ドルの赤字に達し、今年度は990万ドルです。
キング・ハインズ氏はインタビューで、2023年度の空港の収入予測は2022年度の390万ドルより大きいものの、「依然として(赤字で)運営しており、ARPAの資金で補助されている」と述べました。
彼女は、CPAの空港運営のためのARPA資金は「約890万ドル(約8億円)」であり、CPAは基本的にその資金を使い果たすことになると述べました。
このことは、来年度には、「連邦政府のセーフティネットがなくなり、CPAは、その人件費や運営費をすべてまかなうために、その収入を得なければならなくなる」ことを意味すると彼女は言いました。
「だからこそ、観光産業に必要な投資をすることに注力しなければならないのです。CPAは、その航空料金に頼っているのです」と彼女は付け加えました。
海港については、CPAは720万ドルの収入を見込んでおり、2023年度には運営と人件費に320万ドル、債務返済に300万ドルを支払うと予想しています。