<グアム>司法会議でダークウェブ、オンライン違法行為について議論
デュシタニ・グアム・リゾートで開催されたグアム地方裁判所・隔年太平洋司法協議会合同会議およびオセアニア太平洋司法会議の4日目は、インターネット、ダークウェブ、暗号通貨、オンラインの違法行為などが話題となりました。
米国司法省のポール・ヘメサス氏(Digital Currency Initiative Money Laundering & Asset Recovery on National Cryptocurrency Enforcementの顧問)は、地域および全米からの参加判事、裁判官、司法関係者、弁護士、その他の法曹関係者を前に、ダークウェブとオンラインで発生する違法行為に関する情報を提示しました。
ドラッグを超えて
「ダークマーケットプレイスのコンセプトは、ドラッグをはるかに超えるものです」とHemesath氏は述べました。
Hemesath氏は講演で、ドラッグや武器、さらには児童搾取行為を販売するサイトに簡単にアクセスできること、ダークウェブのサイトの中には違法取引で利益を得ているものがあることなどの事例を紹介しました。
そのひとつであるオンライン闇市場「シルクロード」では、違法なものや倫理的に問題のあるものの買い手と売り手が、Torネットワークや暗号通貨取引などのプライバシー技術を活用して匿名で取引を行うことができます。Hemesath氏によると、ダークウェブの業者は、米国郵政公社やその他の宅配便サービスを利用するとのことです。
「米国郵政公社は多くの麻薬を配達してきた」”とHemesathは言います。「彼らはDHLやFedEx、UPSを使います。誠実なコミュニケーション、支払い、配送、この3つが揃えば、ダークウェブ市場の材料が揃うのです」
テロリストの活動
ダークウェブは、テロリストやテロ活動のための会合場所としても利用されているとHemesath氏は述べ、オンラインでの違法取引やトランザクションの方法が変化したにもかかわらず、ウェブサイトを閉鎖するための一定の努力が続けられていることを説明しました。
「我々は成功を収めましたが、それは軍拡競争のようなものです。私たちが脆弱性や調査方法を発見しても、その背後にいる人々は変化し、より賢く、より良くなっていくのです。だから、優秀なエージェントが協力してくれるのは幸運なことです」