＜グアム＞不動産販売額は増加、一戸建て住宅は14％近く減少
グアムの住宅価格の上昇に伴い、四半期ごとの不動産販売額が急増しています。
Cornerstone Valuation Guam, Inc.の社長、Siska Hutapea氏によると、第1四半期の不動産販売量は、前年同期比51%増の1億8780万ドル、4月から6月の第2四半期は、1.5%増の1億6330万ドルだったそうです。
これには、一戸建て、コンドミニアム、土地の販売が含まれています。
2021年上半期の2億8540万ドルに対し、2022年上半期はすでにグアムの総販売量が3億5110万ドルに達しています。
Hutapea氏によると、不動産業界は2021年のCOVID-19の大流行からまだ立ち直っていませんでしたが、今年ほとんどの規制が解除され、住宅に対する需要が高まったため、2022年上半期の売上高が伸びたとのことです。
2022暦年の全体的な見通しは、第3四半期までの金利上昇の影響にまだ左右されると、フタペア氏は述べました。
Cornerstone Valuationのレポートによると、10年間で、グアムでの不動産取引総額は、44億ドルに達しました。
5.1百万ドルの売上
2022年第2四半期のコンドミニアム販売は、前年比57%近く急騰して4030万ドルに達し、Cornerstone Valuationは、これはラデラタワーのユニット販売が原因であると述べています。
しかし、一戸建て住宅の販売量は14％近く減少し、取引件数も第2四半期は22％減少しました。
Cornerstone Valuationは、4月から6月にかけて、それぞれ510万ドルの注目すべき不動産売却を2件挙げています。
1件目は、高級一戸建て住宅とタウンハウスの開発を提案する「テール・ヴェルデ・エステート」のタウンハウス開発事業者の関連企業です。
この四半期の注目すべき2つ目の売却は、Ben N’ Yan’s restaurantとPinoy ExpressがあるハーモンのManhattan Plazaです。
「買い手は、そのオーナー制の飲食施設の開発を計画していましたが、建設費の高騰により計画が頓挫し、代わりにこの物件を取得しました」とCornerstone Valuationのレポートは述べています。
手の届かないところに
一方、グアムの多くの人にとって、家を持つことはより手の届かないものとなっています。
一戸建て住宅の新しい中央値は、2021年の38万ドル、パンデミック前の2019年の29万9000ドルから、42万6000ドルに上がっているのです。
コンドミニアム・ユニットでさえ、今や中央値318,580ドルで、家族連れには手が届かなくなりつつあります。
建設資材や輸送費の増加、基地外住宅の建設労働者の数が限られていることも、住宅の購入や建設にかかる費用の高騰につながっています。
また、売りに出される住宅が限られているため、複数のオファーがあり、価格が高騰しています。
RE/MAXダイヤモンド・リアルティー・アソシエイトブローカーで、グアム不動産協会の現会長のリズ・ドゥエナス氏は、協会は、グアム政府と協力して、住宅の値ごろ感と入手可能性の問題に取り組んできたと述べています。
ジョイント・リージョン・マリアナも、特に海兵隊の移転に必要な軍やその他の人員の規模が大きくなっていることから、住宅不足に対処しようとしています。
米下院議会代表マイケル・サンニコラス議員は、グアムは、低価格で市場に出てくる住宅にインセンティブを与える必要があると述べました。
「これは、一定価格以下の住宅に対する建築資材や請負業者の費用に対するビジネス特権税を免除すること、請負業者が一定価格以下の住宅を建設する労働者を募集するインセンティブを与えること、政府のインセンティブを一定価格以下の住宅に再集中させることで実現できる」と同氏は述べました。
ドゥエナス氏は、こうした懸念の中で、グアムの不動産市場は全般的に健全であり、軍備増強によって維持されていると述べています。
「軍備増強はここにあります。住宅を必要とする請負業者が来ています。韓国から投資家がやってきて、不動産を購入する。予算がある軍関係者もいる。セクション8には、彼らの予算がある」とドゥエナスは言います。「だから、グアムは、まだ、いい位置にいるはずです」
「そして、どちらかといえば、不動産市場は周期的なものです。上がることもあれば、下がることもある」と彼女は付け加えました。
