＜グアム＞COVID-19の中、連邦政府援助の支出、投資が2021年GDPを成長させる
米国経済分析局の新しいデータによると、グアムの実質国内総生産は、前年11.4％減少した後、2021年に1.1％増加しました。
「実質GDPの増加は、個人消費支出、政府支出、民間固定投資の増加を反映しています。これらの増加は、財・サービスの輸出の減少により一部相殺されました。GDPの計算で減算項目となる輸入は増加した」とBEAは述べています。
GDPは、ある領域で生産された財やサービスの価値です。
個人消費と政府支出の増加は、連邦政府の援助に支えられたものであると同局は述べています。
個人消費支出は3.3％増加し、これは主に自動車などの耐久財への支出の伸びを反映したものです。消費者支出は、連邦救済措置、コロナウイルス対応・救済補助歳出法、アメリカン・レスキュー・プランを通じて提供された政府支援によって支えられたと、BEAの報告書は述べています。
政府支出は2.6％増加しましたが、これは主に2021年に5.8％増加した地方政府支出の伸びを反映したものです。
「支出の増加は、（コロナウイルス支援・救済・経済保障）法とアメリカン・レスキュー・プラン法で認められたコロナウイルス救済基金支払いや教育安定基金支払いなどの連邦助成金収入に支えられた」とBEAは述べています。
民間固定投資は、設備と構造物の伸びを反映して、6.8%と最も伸びた。民間プロジェクトには、小売店や集合住宅の開発などが含まれると、同報告書は付け加えています。
しかし、輸出は50％近く減少し、大きな打撃を受けました。ただし、BEAはこの理由を「主に観光客による消費からなるサービス輸出の減少による」としています。
「グアム政府観光局到着要約報告書のデータによると、訪問者数は75.8％減少し、COVID-19のパンデミックの影響が続いていることを反映している」とBEAは述べています。
アデラップは、このGDPの発表を祝いました。
「グアムが2020年に経験したCOVIDによる経済的影響は、私たちの進歩を停滞させる可能性がありましたが、私たちの政権は、連邦復興資金を住民や企業の手に渡すプログラムを迅速に立ち上げ、グアムの経済を煽ったため、わずか1年で力強い好転を実現しました」 とルー・レオン・ゲレロ知事はプレスリリースでこのように述べました。
ジョシュ・テノリオ副知事は、今年度、観光と建設部門が回復していると述べました。「訪問者数は前年比251%増、建設プロジェクトの金額は2億800万ドル増となりました」
Adelupのリリースによると、グアム政府のチーフエコノミスト、ゲリー・ヒルズ（Gary Hiles）氏は、連邦政府と地方政府の雇用維持の決定が、GDP回復の安定に貢献したと指摘しました。
「また、戦争保険金の支払いや、いくつかの国債を低金利で借り換え、納税者の負担を軽減するなどの行政による経済政策も、経済への直接的な刺激になった」と同氏は述べています。
BEAの報告書によると、2020年のGDP減少の原因は民間部門でした。
「民間部門は18.8％減少し、主に宿泊施設、飲食サービス、アミューズメントなどの減少を反映しています。グアム政府観光局の到着概要報告書のデータによると、2020年の訪問者数は80.3%減少しています。卸売・小売業も、グアム全域の非必須事業者がCOVID-19パンデミックによる強制的な業務縮小の対象となったため、減少しました」と同局は述べています。
一方、政府部門は、連邦政府職員の報酬の伸びを反映して、1.4％の伸びを示しました。しかし、報酬総額は2020年の35億5,700万ドルから35億2,600万ドルへ減少しました。
「3100万ドル の減少は、民間部門の報酬の減少を反映したものです。減少に最も貢献したのは、宿泊施設、食品サービス、娯楽でした」とBEAの報告書は述べています。
