NMI経済にもうひとつの黒い影

フィッテイェル知事は、コンチネンタル航空のサイパン-マニラ便を716日で運航中止する決定は、結果として高度医療経費の高騰をもたらすことで財政難の政府とCNMIの観光産業に大きな痛手となると言っています。


知事はコンチネンタル社の社長でCEOのマーク・アーウィン氏との会見を試みていると述べ、同時にマニラ-グアムを就航するフィリピン航空など、誘致の可能性のある代わりの航空会社を探しているとのことです。


「今、もし、我々がフィリピンに医療搬送を行うとすれば、それはチャレンジとなる」とフィッテイェル知事は金曜日のインタビューで述べ「もし、サイパンからフィリピンへのこれらフライトを失えば、どのようにして我々は患者を送ればよいのか?」としています。


コンチネンタル・ミクロネシアは、サイパン-マニラ線の休止は需要の低下とジェット燃料コストの急騰のためと述べています。


同航空会社はまた、そのハブ空港グアムからの、香港便、デンパサール便、バリ便、インドネシア便なども、728日、102日で運休します。


その世界中のオフィスで約3,000人が職を失います。


アーウィン氏は燃料コストの高騰は、生存能力のあるマーケットを一時停止させる大きな影響を与えたと述べ、更に「オイル価格のドル建ては年間で、コンチネンタル社に$45ミリオンの打撃を与えている」としています。


「同時に、燃料コスト記録、市場での消費者の低料金要求などが運休の決定を導いたもので、これらは大変困難な決断である」と述べています。


 


チャレンジ


CNMIは、CHCの医療サービスに限界があるため、グアム、ハワイ、フィリピンに毎年500名ほどの医療搬送を行っています。


そのほとんどが、医療費が安いためにフィリピンへ搬送されています。


サイパンとマニラの旅行時間が短いこともあります。(約4時間)


グアム経由のマニラへは、サイパンとグアムを結ぶ国内線に担架患者を乗せる事ができないため選択肢にはならないと知事は言っています。


「もし担架搬送の患者が合った場合、ケープエアはグアムへの輸送キャパがなく、サイパン-東京-マニラのルートを使わねばならない。しかし、東京で約10時間の待機がある。これは大変大きな問題である」と知事は述べています。


2007年度、政府は搬送医療に$4.4ミリオンを使いました。


コンチネンタルの撤退は、CNMIで最大のエスニック・グループである多数のフィリピン人にとっても不都合であると知事は言っています。


北マリアナは18,000人以上のフィリピン人が滞在しています。その殆どが契約労働者です。


「フィリピン人はビザがないのでグアムには行くことができない」と知事。


コンチネンタル社アーウィン氏は、米国によって義務付けられている看護資格取得試験を受けるため、マニラからサイパンに来る旅行者による打撃は大きいとしています。


NCLEX The National Council of State Boards of Nursing)は20078月にマニラで試験を行っています。サイパンで試験を受けることで、フィリピンでの看護士になるための必需品が免除されます。


MVACNMI政府との共同作業による最善の努力にも関わらずNCLEXの試験を受けるためにサイパンに来るフィリピンからの利用者の需要に十分答えることが出来なかった」とアーウィン氏は述べています。

なお、同社ではすでに予約の入っている分は別の航空便に変更するか、航空券の返金に応じるとしています。

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