＜グアム＞グアムでサイレンサー、サプレッサーの使用を認める法案に知事が拒否権発動
知事は、グアムの銃所有者にサイレンサーとサプレッサーの購入と使用を許可する法案に拒否権を行使しました。
グアムの法律では、現在、特定の種類の銃や、「マフラー、サイレンサー、銃の発射音を消す装置」の製造、所持、販売、物々交換、取引、贈与、譲渡、取得を禁止しています。
「2021年の聴覚保護法」と題された法案73-36は、グアム法からサイレンサーとサプレッサーの制限を取り除くことを目的としたものです。上院議員ロニー・アダ、フランク・ブラス・ジュニア、クリス・デュナス、ジェームスC. モイラン各議員が法案を提出し、「サイレンサー／サプレッサーと耳栓やイヤーマフなどの従来の聴覚保護具を併用すれば、銃器の訓練や狩猟による騒音性の聴覚障害のリスクを低減できる」と指摘しています。
水曜日のルー・レオン・ゲレロ知事の立法府への拒否権発動メッセージでは、「この装置は実際に銃を『黙らせる』ものではなく、むしろ銃が発する音を数十デシベル小さくするものだ」と指摘しています。
知事は、この法案に対する懸念を示しています。
「私は、グアムにおけるサプレッサー所有の制限を撤廃することが、関連するリスクを上回る利点があるかどうかを判断するために、法案に提示された要因と裏付け情報を検討しましたが、そうでないと判断しました」と知事はその一部を述べました。
「サプレッサーとサイレンサーは、その設計上、銃声を実質的に抑制し、合法であれ非合法であれ、人の近くで銃が発射されたという最も分かりやすい警告の一つであり、その人が安全に避難できるようにするものです」
知事は、非致死的な聴覚的安全性の懸念は、耳栓やイヤーマフなどの聴覚保護具を使用することで軽減できると付け加えました。
知事はまた、連邦政府の規制は、「サプレッサーやサイレンサーに対する規制を解除することによって生じる懸念を軽減するものではない」とも述べています。
また、知事は、これらの装置が犯罪行為と関連付けられるという汚名は不当であり、「人々がこのような装置を所有する主な理由は、聴覚保護や安全訓練のために騒音公害を減らすためだ」という支持者の主張にも注目しました。また、サプレッサーの普及が犯罪の増加につながるという点については、購入者の犯罪歴、精神疾患、薬物乱用などをスクリーニングするという連邦政府の安全策を指摘しました。
「バランスを考えると、少数の人の聴覚の安全よりも、生命を脅かす可能性のある危害から地域社会の安全を優先し続けなければなりません」と知事は述べています。「このため、私は法案73-36を拒否し、趣味や狩猟のコミュニティには、この目的のための安全装置の使用を含め、射撃中の聴覚を保護するために適切な安全対策を講じるよう促します」
