＜グアム＞「平手打を食らった」先祖代々の土地は返還されないと知った家族
エマニュエル・クルス氏は、7歳までマンギラオのイーグルス・フィールドと呼ばれる地域の家屋敷で育ったが、一家は「追い出され」、移転せざるを得なかったと回想しています。
現在73歳のクルズ氏と彼の家族は、グアムで連邦政府の管理下にある土地の先祖代々の土地所有権を主張する多くの人々の一人です。
土地問題はグアムにおける長年の懸案事項ですが、最近では、イーグルス・フィールドとその周辺の土地に注目が集まっており、政府の新しいヘルスケア・キャンパスの建設候補地として検討が進められています。
3月22日、知事をはじめとする行政当局者は、30人以上のイーグルス・フィールドの先祖代々の土地所有者とその代理人と面会しました。
知事室は数日後のプレスリリースで、余剰連邦所有地の返還と、土地を奪われた元の土地所有者への正当な補償を擁護する政権の姿勢を改めて示したと述べています。
しかしクルーズ氏は、現行の連邦法では、自分が幼少期を過ごした土地は基本的に返還されないと知り、意気消沈してその場を後にしました。
「顔面を平手打ちされたようなものだ」とクルズ氏はグアム・デイリー・ポスト紙に語りました。「知事は、もし私たちがそこに病院を建てないのなら、軍はその土地を取り返すつもりだと言ったのです。それなのに、なぜ直前になって私たちに連絡したのでしょうか？彼女は、軍に行くことを決める前に、私たちに連絡するべきだったのです」
医療キャンパスとして特定された敷地は、アンダーセン・バリガダ・アネックス内の102エーカーに及び、一般に知られている目印ではありますが、イーグルス・フィールドを越えています。グアム政府は12月に連邦政府から、この土地を計画目的で使用するためのライセンスを取得しました。
交渉は長期リースで行われています。
グアム祖先土地委員会は、公共利用により返還できない土地を元の所有者に補償することを任務としていますが、この機関は、連邦政府の余剰土地を元の所有者に返還することを促進する任務でより広く知られています。
イーグルス・フィールドの外側にある土地について、クルズ氏と妻のマリアさんによると、土地の返還は3月22日の会合の出席者のほとんどが望んでいたことだとしています。
補償を望むかどうかという質問に手を挙げたのは、たった2人だったと夫妻は言っています。
しかし、イーグルス・フィールドの土地の返還を望む元の所有者の問題が先に立っています。ケネス・ブレイスウェイト前海軍長官は、知事との過去のやり取りの中で、102エーカーの土地をグアム政府への「譲渡の可能性」の候補として挙げていますが、この土地は過剰財産ではありません。さらに、譲渡の権限として引用されたのは、米国法106-504です。
GALCのジョン・バーチ事務局長は、3月22日の会合に出席した関係者の一人です。
「多くの（元の）土地所有者は、特に会議で、彼らの一部は、以前の法律に基づいて発言していました。そして、その後に法律が制定されたことを知らないのです。そこで私は、地元の法律があるとはいえ、その後、条件を変更する法律が成立したことを、彼らに知らせたかったのです」とバーチ氏は言いました。
米国法106条は、1999年にGALCが設立された約1年後の2000年に制定されました。この法律では、連邦政府の余剰財産の譲渡は、公共利用目的のみとし、「無差別ベース」以外の私的利用のための個人への譲渡は除外すると定義されています。
交通に関する懸念
エマニュエル・クルス氏とその家族は、イーグルス・フィールドの入り口からすぐの土地に移転してきました。
彼の妻によると、家族は、マンギラオに新しい医療キャンパスを建設しなければならないのは理解できるが、この地域の住民として、交通量や渋滞がどうなるかを心配しているとのことです。
クルズ家では、ここ数年、4件ほど交通事故があったそうです。自宅の高さに比べて道路が盛り上がっているのだそうです。
2年ほど前、両親とは別の車でドライブしていた家族の子どもたちがコントロールを失い、家の玄関ポーチにぶつかるという事故がありました。
「テレビを見ていた私たちは、『あ、ぶつけられてしまった」と言った。そこに手すりがなかったら、うちの玄関の引き戸に入ってきていたかもしれない。かわいそうに、子供たちは震えていましたよ。酔っていたわけでもないのに」とマリア・クルス氏は言います。「2回ほど雨が降ったが、それほど強くはなかった。この道路を拡張するのなら、もっと低くして、私たちの家にも人の家にも入ってこないようにお願いしたい。危険なんです」
エマニュエル・クルズ氏は、3月22日の会合から、知事は医療キャンパスを建設するのだろうということを得たという。
「私はあきらめました」と彼は言いました。「別の土地をくれるならいい。でも今は、病院がこっちにあるのが嫌なだけなんです」
イーグルス・フィールドは、知事の医療タスクフォースによって、新しい医療施設の拠点となる可能性があるとされた17の用地のうちの1つです。イーグルス・フィールドでは一定の進展が見られますが、他の候補地では引き続き査定評価が行われています。
一方、知事は、GALC、土地管理局、グアム経済開発局に対し、先祖代々の土地所有者との会合を継続し、彼らの意見を新しい医療キャンパスの将来の計画に反映させるよう命じたと、知事室はリリースで述べています。
