<サイパン>タナパグで発掘された第二次世界大戦の兵士の遺骨

1944年7月7日、サイパンの戦いで日本は、侵攻してきた米軍に対して最大のバンザイ攻撃を行い、4千人以上の日本軍兵士が犠牲になりました。アメリカ人の死傷者は約1,000人にのぼりました。

その後5日間で、タナパグの海岸近くの戦場から、アメリカ陸軍第27歩兵師団105連隊所属のアメリカ兵の遺体406体、日本兵の遺体4311体が回収され、近くの共同墓地に埋葬され、「第27師団墓地」と名づけられました。

2022年8月19日(金)、第二次世界大戦の遺物とともに数組の人骨が、CNMI歴史保存局の支援のもと、日本戦没者遺骨収集送還協会によってこの地域で発掘されました。

この遺跡は、第二次世界大戦の太平洋戦争で亡くなったアメリカ軍人の遺骨を持ち帰ることを目的とするNPO法人Kuentai-USAによって2015年11月に発見され、最初に掘られたものです。

米軍の古い資料や歴史的な写真から、Kuentai-USAはこの遺跡にたどり着きました。

Kuentai-USA事務局長のアカツカ・ユカリ氏は、「ここサイパンでの私たちの役割の一つは、行方不明のアメリカ人軍人の存在を人々に知ってもらうことです」と述べました。

アカツカ氏とKuentai-USAのクラタ・ウサン会長は、2015年11月に発見した第二次世界大戦の集団墓地の正確な場所に日本政府のミッションチームを連れて行くために、7年ぶりにサイパンに戻ってきました。

2015年の発掘調査でKuentai-USAは人骨と第二次世界大戦の遺物を発見し、その中には革靴、未発砲のカービンの弾、アメリカの手榴弾、ヘルメット(アメリカ製か日本製かは不明)などが含まれていたそうです。

発見したのが発掘の最終日だったので、仕方なく標柱を立てて埋め戻したとアカツカ氏は言います。そして、日米両政府にそのことを伝え、遺骨の引き取りを促しましたが、「そうはなりませんでした」。

それ以来、この7年間は、いかなる団体や個人によっても発掘調査は行われていないとのことです。

今回、アカツカ氏は「日本政府のミッションチームが結成され、回収作業を行うことになり、埋葬が行われた場所を伝えるために現地に行くことになった」と語りました。

金曜日の朝に発掘された遺骨の中には、人間の頭蓋骨の破片と腐食した兜がありました。約6メートル離れた場所では、人骨と第二次世界大戦時の軍用水筒が掘り起こされました。

アカツカ氏は、「この島では300人以上のアメリカ人がまだ行方不明になっている」と言いました。先週は2日間しか発掘現場にいませんでしたが、第二次世界大戦の遺物とともに数組の人骨が発掘されたとのことです。発掘は8月27日まで続けられる予定です。

https://www.mvariety.com/news/remains-of-wwii-soldiers-unearthed-in-tanapag/article_e1dad396-21d7-11ed-9ab7-3b02ca400836.html

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