＜グアム＞フェンタニル（薬物）の終身刑が意図しない結果をもたらすことを懸念する弁護士たち
刑事司法制度に携わる弁護士によると、子供へのフェンタニルの配布に厳しい罰則を設けると、意図しないコミュニティのメンバーが一生牢屋に入れられることになりかねないとしています。
法案49が成立した場合、未成年者にフェンタニルを渡した場合、他の罰則に加えて20年の懲役が最低刑となります。そして、その子供が死亡した場合、犯罪者は終身刑に処されることになります。この罰則は、妊娠中の人や精神的に病んでいる人に投与した場合にも適用されます。
「この法案は、フェンタニルとの戦いにおいて、私たちを何歩も先に進めるためのものです」と、メインスポンサーのトム・フィッシャー上院議員は、月曜日の午前中に行われた公聴会で述べました。
フィッシャー氏は、非常に強力な薬物を青少年に投与しようとする者に「鉄槌を下す」ことを意図していると述べました。
この提案には、政府の児童福祉課も賛同しています。パトリシア・マフナス部長代理は議員に対し、児童保護サービスは、保護者の薬物使用によって危険にさらされている子供たちを紹介されることが多いと語りました。
「（2022会計年度）において、薬物使用に関わるCPSの照会は14％です。2023年度の）最初の半年で、CPSの紹介はすでに15％になっており、残りの期間ももっと高い割合になると予想しています」とMafnas氏は述べました。
弁護士から懸念の声
しかし、起訴や被告人の弁護を担当する弁護士たちは、留保を付けていました。
検事総長室の首席検事代理であるヘザー・ゾナ氏は、この法案は意図しない結果をもたらす可能性があり、起訴を困難にすると述べました。特に注目すべきは、フェンタニルだけでなく、あらゆる種類のオピオイドを配ることに厳しい罰則を設けていることだとゾーナ氏は言います。
「例えば、ステージ4の癌で苦しんでいる祖父が、モルヒネやその他の強力なオピオイドで痛みを治療している、と考えることができます」とゾナ氏は言言います。
その祖父が未成年者に薬のボトルを取ってくるように頼んだ場合、「（法案では）それは今すぐにでも違法となる」とゾナ氏は言います。ゾナ氏は、子供を危険にさらす者に厳しい罰則を科すのであれば、代わりにグアムの児童虐待法に注目するよう議員に提案しました。
法案49は、過失または無謀にも子供をフェンタニルにさらした者に長期の刑を科すものであるため、憲法上の問題が生じる可能性もあります。
「この裁判の上告については、最高裁に持ち込まれる可能性があります。そして、私は通常、上告の可能性のある問題には手を出さないようにしようという考えです」と検事総長のダグ・モイラン氏は語りました。
公選弁護人サービス・コーポレーションの副所長であるジョン・モリソン弁護士は、議員たちは、誰が永遠に刑務所に入ることになるのかについて考えるべきだと述べました。
「もしそれが極端な話、つまりエル・チャポや誰かを起訴するために特別に作られた法律だとしたら、それが正当な懸念であることは誰もが認めるところでしょう」とモリソン弁護士は言っています。
しかし、インターネット上で違法薬物を注文するのは非常に簡単になっているとモリソン氏は言います。誰かが意図せず、海外の業者からフェンタニルに汚染された物質を手にする可能性もあります。
「17歳の子が18歳のボーイフレンドから手に入れたり、そんなこともあるかもしれません。だから、それが本当に望む結果なのかどうか、慎重に考える必要があると思います」とモリソン氏は述べました。
フィッシャー氏は、「この法案は強権的であり、意図的に強権的なものだ」と述べ、「この法案は、私たちの子どもを殺した人たちと交渉するものではありません」と付け加えました。
彼は、検事総長事務所と協力して、この法案を修正することを期待していると述べました。
