＜サイパン＞無駄な行動
アーノルド・パラシオス知事による2023会計年度補正予算2項目の拒否権を無効とする投票は無益であったとセリナ・R・ババウタ上院議員は月曜日に述べました。
サイパン民主党員のババウタ上院議員とロタ共和党員のデニス・メンディオラ上院議員は、2023年4月25日に署名された2023会計年度補正予算、または公法23-4の第604項と第713項に対する知事の拒否権を無効とするコリーナ・L・マゴフナ上院院内総務の動議に「反対」票を投じました。
第604条は、アメリカ救済計画法資金の修正支出計画を提出する前に、共同決議を通じてCNMI立法府の承認を必要とするものであり、第713条は、立法府が「予算目的のために」中央政府のムニス財務管理情報システムにアクセスできるようにするものです。
知事は立法府への送付文書の中で、憲法上の理由から第604条に拒否権を発動したと述べました。知事によれば、法律として効力を持つことを目的とするいかなる措置も、もともとは立法府に法案として提出され、可決された後、知事に提出され承認されなければならないとしています。
第713条に対する拒否権について知事は、行政府と立法府の三権分立と納税者情報の守秘義務を挙げました。知事は、ムニス・システム内の財務局データへの直接アクセスを提供することは逆効果であると述べました。
金曜日の上院本会議で、マゴフナ議員は知事の項目別拒否権を無効とする動議を提出しました。
発声投票に先立ち、サイパン選出のエディス・デレオン・ゲレロ上院議長は、「透明性、説明責任、正直さ、そしてこのコモンウェルスの人々への信頼の再構築こそが、我々が無効化を推し進める理由である」と述べました。
彼女は財務局から入手したスプレッドシートを引用し、2023年5月31日時点で利用可能なアメリカン・レスキュー・プラン法の資金が9340万ドルあることを示しました。デレオン・ゲレロ氏は、500人のARPA職員が職を失ったが、その理由はARPA資金の不足によるものだと述べました。
彼女はまた、テニアンの地域文化局の常駐ディレクターが、ARPAの資金がもうないため、ARPAが資金提供した車を返却するよう求められていることにも言及しました。その車両は、DCCAの職員がフードスタンプを必要とする人々のために受け取るために使用していると彼女は付け加えました。
デレオン・ゲレロ氏は、「コモンウェルスの人々のために」CNMI政府の財務記録にアクセスしたいと述べました。
「透明性を保ち、コモンウェルス国民に説明責任を果たし、CNMI政府の帳簿にある証拠を示し、『透明性と説明責任』という言葉を説きながら、連邦国民の信頼を回復するために、この議会に提供された証拠を提出すること以外に動機はありません」
議員の3分の2の賛成を必要とする無効化動議は上院を通過しませんでした。
上院議長とマゴフナ氏の他に、オーバーライド（拒否権撤回動議）に賛成したのは、テニアン共和党のジュード・U・ホフシュナイダー上院議員とフランク・Q・クルーズ上院議員でした。
ドナルド・M・マングローニャ上院副議長（無所属ロタ）、ポール・A・マングローニャ上院議員（無所属ロタ）、カール・キング・ネイバーズ上院議員（無所属テニアン）は欠席でした。
それから？
ババウタ氏は月曜日、記者団に対し、この無効化は「無益な行為」であると語りました。
彼女によれば、CNMI憲法第2条第7項には、立法府は知事の拒否権発動メッセージを受け取ってから60日以内に拒否権を無効化することができると規定されています。その60日の期間は、上院審議の翌日、2023年6月24日（土）に終了しました。彼女によると、知事は2023年4月25日に、項目別拒否権を含む2023年度補正予算を提出したとのことです。
ババウタ氏は、オーバーライドには20議席ある下院議員の3分の2の承認が必要であることを指摘し、連帯のためにオーバーライドに投票したとしても、「それからどうするのか？」と述べました。
次の会期が6月29日（木）に設定されている下院では、無効票を投じる機会はないと彼女は言っています。
「下院議員はそれを考慮することができなかった。そのタイミングが私には理解できなかった」とババウタ氏はオーバーライドについて語っています。
「私の忠誠心は知事ではなく国民にあり、知事もそれを知っています。私は誰にも忠誠を誓っていませんが、コモンウェルスを故郷と呼ぶすべての市民に忠誠を誓っています」
ババウタ氏によれば、知事自身は、立法府は法案を可決することによって、ARPAの支出計画や財務省の記録に対する懸念に対処することができると述べています。
「戦略的に対処したいのであれば、法案を通すべきです」
