＜グアム＞グアムでの原子力発電を禁止する法案
3人の議員が、グアムでの原子力発電を禁止する法案を提出しました。この法案は、グアムでのミサイル防衛システム建設計画に関するタウンホール・ミーティングの翌日に提出されました。
2024会計年度国防授権法の上院版が、グアムでのマイクロリアクター使用の可能性に関するブリーフィングを指示しているというニュースを受けて、これらの原子炉が島に設置される可能性が懸念されました。
サビナ・ペレス氏、クリス・バーネット氏の両上院議員とテレーズ・テラヘ議長が提出した法案151-37は、グアムでの原子力エネルギーの生産と使用を禁止するものです。
「核分裂発電所、小型モジュール炉（SMR）、核マイクロリアクターの建設、輸入、使用、およびグアムでの放射性物質の廃棄は禁止する」
また、法案151には、核廃棄物の処理に関する課題や、大規模な原子力災害の例について説明する、立法趣旨に関する長い部分が含まれています。
マリアナ統合地域司令官のグレゴリー・ハフマン少将は、グアムで計画されているミサイル防衛プロジェクトは、マイクロリアクターを動力源として考えていないと述べています。
一貫しているように見える
しかし、太平洋島嶼安全保障センターのメンバーであるリーランド・ベティス氏は、ミサイル防衛システムと国防総省のプロジェクト・ペレのマイクロリアクターとの潜在的な関係は、おおむね 「一致しているように見える」と指摘しました。
ミサイル防衛システムがプロジェクト・ペレのマイクロリアクターを動力源として利用する可能性はありそうだとし、リアクターが標的となり、移動可能であることが意図されているため、紛争時に被害を広範囲に広げる可能性があり、リスクがあると述べました。
グアム全域には、ミサイル防衛局によって特定されたミサイル防衛施設の候補地が20カ所あります。
法案151の立法趣旨は、グアムで小型モジュール炉や可搬型マイクロリアクターを使用するリスクについて、自然災害と戦争の両面からコメントしています。
「グアムは台風ベルトの中に位置しているため、熱帯低気圧や台風が毎年発生しやすい。また、太平洋プレートとフィリピンプレートの近くに位置するため、マグニチュード2、3から最高で8.2までの地震に見舞われる」と、グアム国土安全保障省のウェブサイトに記載されています。
アメリカの敵対国からの脅威もまた、グアムにとって原子力発電をより危険なものにしていると上院議員たちは主張します。
「残念なことに、軍事拠点としてのグアムの戦略的立地は、グアムを戦争の可能性が比較的高い状態に置き去りにし、島へのミサイルや砲撃は、特にグアムがいかなる規模の原子炉を保有する場合でも、戦時中の大惨事や災難を指数関数的に増大させる可能性がある」と法案は付け加えました。
「グアムには米上院の代表がいません。グアム唯一の無投票米下院議員であるジェームス・モイラン氏は、国防権限法の上下両院版の調整プロセスで議席を得ることを望んでおり、年間軍事予算案からグアムの原子力に関する文言を削除したいと述べています。
