＜グアム＞殺人犯、再審請求で陪審員の不正行為を訴える
殺人罪で有罪判決を受けた地元の男が、陪審員たちが2週間の審議中に「余計な情報」を受け取ったという事実に基づき、再審を求めています。
ルディ・フェグルグル・キナタ被告は、2021年4月に前フモタク市長のダニエル・サンチェス氏を残虐に殺害した罪で有罪となり、現在終身刑で服役しています。彼は1年前に判決を受けました。
しかし、キナタ被告の弁護士であるピーター・サントス氏は、月曜日の朝、グアム最高裁判所において、殺人罪の有罪判決を破棄し、新しい裁判を行なうよう主張しました。
サントス弁護士の訴えは、キナタ被告の裁判で陪審員が有罪評決を下すのに十分な証拠がなかったことを主張するものでありましたが、審議中に「余計な情報」が持ち込まれたことによる陪審員の不正行為があったことも「表裏一体」であるとしました。
判事たちは、陪審員たちがクイナタ被告の有罪を推測するのに十分な状況証拠があったことを示す事件の事実を考慮しましたが、サントス氏は、無関係な情報が最終的に評決に影響を与えたと説明しました。
月曜日の審問では正確な情報は明言されませんでしたが、サントス氏は陪審員の一人が4回にわたってその情報に言及し、キナタ氏に偏見を与えたと述べました。
審理後、サントス氏は、その情報が、以前キナタ被告が矯正局に拘留されていたことであったことを、グアム・デイリー・ポスト紙に確認しました。
「訴えた陪審員は、ストロー投票の方向性に明らかな変化があったと言いました。… つまり、これが偏見の証拠でないとしたら、何が証拠なのか私にはわかりません」とサントス氏は言い、裁判長はこの件について公聴会を開くべきだったと説明しました。
サントス氏は、事後的に証拠調べを行うよりも、上級裁判所に有罪判決を取り消し、再度の裁判を命じるよう要求しました。
証拠
マリアンヌ・ウォロシュック検事はこれに対し、審議中に持ち上がった外部情報を確認する努力をすべきだと主張したが、事件の事実はクイナタ被告の有罪を肯定するのに十分であると述べました。
「状況証拠はたくさんあります」とウォロシュック氏は言い、サンチェス氏がクイナタ被告の家で死体となって発見されたことに言及しました。
「そこらじゅう血だらけだった。被害者の靴には紐が結ばれたままだった。家の中は乱れていた。被告は被害者を家の中に閉じ込めたまま、911に連絡しなかった」
サントス氏は反論の中で、検察側の証拠に対する見方は「狭量」であり、クイナタ被告の有罪評決を否定し得たと主張したが、余計な情報が審議の性質を変えたという立場を維持しました。
「審議は長引いた。審議は非常に長引いたが、法廷が証拠調べを行なえば、いつ、どのような情報が持ち込まれたかを知ることができたはずだ」とサントス氏。
「私たちが記録しているところでは、訴えた陪審員は、その情報が持ち込まれた後、ストロー投票が明らかに反対方向、つまり有罪の方向に向かった」とサントス氏は述べています。
