<サイパン>海洋グライダーとそのデータ収集について学ぶ
サイパン沖から引き上げられたオーシャングライダー。
写真:Andrew Roberto
マリアナ諸島近海のデータ収集に遠隔操作式海洋グライダーを使用している科学者たちが、9月13日と14日の2回、異なる2つの場所で研究成果の公開プレゼンテーションを行なうと、博士課程の学生研究者であるチャド・ギブソン氏が発表しました。
科学者たちは、オレゴン州立大学地球海洋大気科学部、ワシントン大学応用物理学研究所、国立台湾大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所の出身です。
最初の講演は9月13日午後6時からローワーベースの500セイルズ・カルチュラル・マリタイム・トレーニング・センターで、2回目の講演は9月14日午後6時からアメリカン・メモリアルパーク・ビジターセンターで行われます。
どちらのプレゼンテーションも無料。
ギブソン氏によると、このプロジェクトでは合計11機のグライダーがサイパンの北西の海域を回っているとのことです。グライダーは「のこぎり歯」のような動きをし、水中に潜り、また水面に浮上する。水深1,000メートルまで潜ることもあるとギブソン氏は言います。
6月以来、彼はオレゴンに滞在しながらグライダーを監視しています。グライダーは衛星に位置情報を送信し、ギブソン氏は同じ技術でグライダーと交信しています。
ギブソン氏によれば、グライダーは海の塩分、温度、乱流に関する「テラバイト」の情報を収集しています。プロジェクトが終了すれば、そのデータはより大きな海洋モデルや気候モデルに使われることになります。ギブソン氏によれば、このグライダー・プロジェクトは、科学界が以前は持っていなかった観測データを提供するものだとのことです。