<サイパン>自律型海洋グライダーを使って西太平洋の海流を調査する研究者たち

左から、セン・ジャン、リュック・レインヴィル、キャシー・ヤン。

写真:Andrew Roberto

カリフォルニア大学サンディエゴ校のダン・ルドニック教授。彼の後ろに写っているのは、海流調査のために西太平洋にオーシャングライダーを降ろす様子を示す写真。

9月13日、500 Sails Cultural Maritime Training Centerにて、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋学研究所のダン・ルドニック教授(物理海洋学)が、同氏と他の海洋研究者が無人海洋グライダーを使って行っているデータ収集活動についてプレゼンテーションを行いました。

同氏によると、西太平洋の海底流は、海洋学者が新たな科学的研究を打ち立てる可能性のある地域だとのことです。

ルドニック氏は、オレゴン州立大学地球海洋大気科学部、ワシントン大学応用物理学研究所、国立台湾大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校の科学者からなる研究チームの一員です。

8月以来、サイパン北西の遠隔海域に11機の無人海洋グライダーを配備したと同氏は言います。

グライダーはすべて遠隔操作されており、遠く離れたオレゴン州まで行ったものもあると同氏。

国立台湾大学の研究者の一人であるセン・ジャン氏によれば、グライダーはどれも似たような機能を持つとのことです。それぞれのグライダーには膨張式のブラダーがあり、オイルを入れることでグライダー全体の容積を変えることができます。これによりグライダーが排出する水の量が変わり、ブラダーによって沈んだり浮いたりします。

ヤン氏によれば、グライダーが沈み始めると、グライダー内部のメカニズムが内蔵バッテリーを前方に移動させ、グライダーが斜めに沈むとのことです。グライダーが1,000メートル付近に達すると、自律システムがオイルを加圧容器に移し、バッテリーを移動させます。

ルドニック氏によれば、地表に到着すると、グライダーはすべてアンテナを持ち、衛星を通じて研究者と通信します。グライダーは情報を受信し、損傷しているか機能しているかを伝えます。その後、グライダーは再び水面下に戻り、「のこぎり歯」パターンで移動し、沈んだり浮いたりを繰り返しながら前進します。

このプロジェクトに参加したもう一人の研究者、オレゴン州立大学の博士課程学生チャド・ギブソン氏によると、彼らは海の塩分、温度、乱流に関する情報を収集しました。プロジェクトが終了すれば、そのデータはより大きな海洋モデルや気候モデルに反映されることになるだろうと彼は言っています。

ラドニック氏はこの研究の意義を強調しました。

「すべての海洋流域の西側の海流が最も重要な海流です。太平洋は最大の海洋流域であるため、これらの海流は気候にとって極めて重要です」

https://www.mvariety.com/news/local/researchers-study-western-pacific-undercurrents-using-autonomous-ocean-gliders/article_10172680-56cd-11ee-8550-7fc4a8ac2b7f.html

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