<サイパン>アメリカン・メモリアル・パーク、民事訴訟の原告と和解成立
アメリカン・メモリアル・パークを管理する国立公園局のパシフィック・ウエスト・リージョンは、同パークを過失で訴えたアリッサ・ジェイド・ヌニェス氏との和解に達しました。
ヌニェス氏は、2018年に家族と一緒にイベントに参加したばかりのガラパンにある公園の草むらで、あるワイヤーにつまずいて怪我をしました。
転倒して右腕の肘を骨折したというヌニェス氏は、NMI地方裁判所に対し、公園の責任を追及し、裁判で証明される金額の損害賠償を支払うよう求めています。
ミケル・W・シュワブ連邦検事補が代表を務めるパーク側は、裁判所に対し、すべての訴訟について和解したと伝えました。「当事者は、裁判所に対し、確定した判決を以って本件を却下する命令を出すことを謹んで要請する」と同氏は述べました。
弁護士のコング・ニー氏が代表を務めるヌニェス氏もまたこの合意書に署名しました。
両当事者の規定を受けて、ラモナ・V・マングローニャ主席判事は7月2日、ヌニェス氏の訴状を確定した判決を以って却下する命令を下しました。
ヌニェス氏は訴えの中で、この事件は2018年5月にアメリカン・メモリアル・パークでマリアナ観光局と国立公園の太平洋・西地域部門が共同で、「第20回テイスト・オブ・ザ・マリアナス・インターナショナル・フード・フェスティバル&ビアガーデン」を主催、開催しした際に起こったと述べています。
彼女によると、芝生のエリアとイベントのステージの間には、地面から約1~2フィートの低いセメントの柱の間にワイヤーが伸びていました。
これらの電線と低いセメントの柱は、イベントのかなり前にNPS PWR 部門によって設置されたものだったと訴状は述べています。
さらに、NPS PWR部門の従業員は、これらのワイヤーが公園の来園者に大きなつまずきの危険をもたらすことを知っていたか、あるいは知っているべきだったとしています。特に、草地は夕方になると照明が弱くなるため、暗闇の中では危険です。
電線によって生じるつまずきの危険を警告するための標識や、人々が電線のある場所を歩いて横切るのを防ぐための周囲全体の結界もなかった、と訴訟は述べています。
2018年5月19日、ヌニェス氏は家族と一緒に「テイスト・オブ・ザ・マリアナス」に参加しに行きました。ヌニェス氏と家族は公園に到着し、ステージの裏側とコーラルツリー通りの北側境界線の間にある草地に車を停めました。
イベントに参加した後、ヌニェス氏とその家族は車に戻るために草地の方へ歩いていきました。ヌニェス氏は、歩いている途中でワイヤーの一つにつまずき、前のめりに倒れたと言います。
その結果、彼女は右肘を骨折したと訴えています。
彼女は50万ドルの損害賠償を求めました。
公園側は、ヌニェス氏の主張を否定しましたが、「NPSは、マイクロビーチロードとイベント用ステージの間の芝生に設置された低いセメントの柱の間にあるケーブルを撤去しなかったことを認めた」としています。
また、NPSはこれらのケーブルのすぐ近くに警告標識を設置したり、これらのケーブルに隣接するエリア全体を立ち入り禁止にしたり、これらのケーブルのすぐ近くに仮設照明を設置したり、これらのケーブルの近くに従業員を配置したりしなかったことを認めました。