＜グアム＞GVB：予算不足と入国者数減少の中、観光客のCOVID-19検査に100万ドルを支出
グアム政府観光局（GVB）は木曜日、1300万ドルの予算不足と93％の入国者減少に直面する中、数千人の観光客が帰国前に行うCOVID-19ポリメラーゼ連鎖反応（PCR）検査に100万ドルを支出することを承認決定しました。
PCR検査の補助金は、日本、韓国、台湾など様々な国からの観光客に、早ければ10月にもグアムを再訪してもらうためにGVBが展開しているインセンティブの一つです。
競合する観光地では、すでに旅行者のPCR検査費用を負担しているとGVB関係者は述べています。
GVBはまた、早ければ2022年2月にも、対象となる観光客に500ドルのショッピング奨励金を提供する予定です。
木曜日に開催されたGVBの理事会では、GVBはPCR検査補助金のために2021年度末に未割り当て分の資金を使用すると述べました。
しかしながら、2022年度については、要求された約2,770万ドルのうち、1,450万ドルしか得られない可能性が高いと、GVBのジェリー・ペレス副局長は述べています。知事はまだこの予算を決定していません。
GVBのカール・グティエレス局長は、ルー・レオン・ゲレロ知事が観光復興のためにアメリカの救済計画の資金2,000万ドルの使用を認めることを約束したことで、予算不足を補うことができると期待していると言っています。
グアムの入国者数は、2021年度の最初の11ヶ月間で52,784人にとどまり、昨年から93％減少しています。韓国や日本からの旅行需要がまだ少ないため、グアムへのフライトは限られたものとなっています。
パンデミックの1年前には160万人以上の観光客がグアムにやってきていました。
数千人の観光客
GVBの担当者は、観光客の出国時のPCR検査の費用を軽減することで、より多くの観光客がグアムを訪れるようになると述べています。
観光客は、自由に使える制限額をグアムでのオプショナルツアーやホテルなどの費用に充てることができます。
GVBの担当者によると、PCR検査は島内で99ドルから200ドルで提供されているが、事務局は地元の医療機関と交渉して最適な単価を獲得するとのことです。
PCR検査が1回200ドルであれば、100万ドルの予算が承認されれば、対象となる最初の5,000人の観光客をカバーすることができます。
GVBによると、公衆衛生・社会サービス省と協力することでコストを下げることができ、より多くの観光客をカバーすることができるとしています。
PCR検査は、旅行先や自国への入国・再入国に関する業界標準となっています。
また、COVID-19ワクチン接種を希望する観光客が休暇を利用してグアムに来るよう、台湾の旅行代理店とチャーター便の追加交渉を行っています。
その他の議決事項
GVB理事会では、以下の議案も承認されました。
韓国のMICE（Meetings, Incentive, Convention and Exhibition）市場に25万ドルのインセンティブ・プログラムを提供する。
GVBを韓国の非営利法人として登録し、税制上の優遇措置を受ける。
ラスベガスへの出張なし
GVBは、9月17日から23日までラスベガスで開催される米国旅行業協会のトレードショーに、GVB職員2名が参加することを認める動議を、長時間の議論の末に否決しました。
議論の中心となったのは、この時期にGVBがトレードショーのために16,000ドル以上を費やすことに価値があるのか、それが健全なのかということでした。
そのうちの半分は登録料で、GVBは理事会の承認を得る前にすでに登録を済ませています。
一部の理事は、今後、トレードショーの登録料を支払うようなGVBの資金を投入する前に、経営陣はまず旅行の承認を得るべきだと述べています。
「グアムは安全」。
ペレス氏はプレゼンテーションの中で、米国疾病管理予防センターがグアムの旅行リスクを「非常に高い」と指定しているにもかかわらず、「グアムは安全な旅行先である」と述べました。
12歳以上の住民へのワクチン接種率が82％に達していることや、感染者の発見が順調に進んでいることなどを同氏は指摘しました。
ペレス氏はまた、グアムのCOVID-19関連の致死率が1.3％であることは、世界の致死率2.1％、米国の1.6％よりもはるかに低いと述べています。
伝染性の高いデルタ型は、過去1ヶ月間、グアムで毎日記録的なCOVID-19陽性症例を推進し、入院や死亡が増加しており、その多くはワクチンを接種していない人たちです。
