<グアム>GPA:LEACの変更は時期尚早
グアム電力公社は、燃料価格の大幅な回収不足に引き続き直面しているものの、今後数ヶ月間にわたるディーゼル燃料価格の下落を予測しています。GPAのゼネラルマネージャーであるジョン・ベナベンテ氏は、燃料サーチャージの変更を提案するのは時期尚早であると述べました。
このサーチャージは、正式にはLevelized Energy Adjustment Clause(LEAC)と呼ばれ、島の発電機への電力供給に必要な燃料の代金を毎月の電力料金に上乗せする部分です。
燃料の価格が高すぎて、サーチャージで賄えない場合は、回収不足になリます。
公共料金の設定主体である公益事業委員会は、回収不足を補うことと、料金支払者にとって急すぎる、あるいは急激すぎる料金引き上げを緩和することのバランスを取らなければならないことがしばしばあります。
燃料サーチャージは2021年2月以降、上昇を続けています。直近の値上げは7月に始まりました。このセットの2回目の料金引き上げは9月に実施され、LEACは1キロワット時あたり29.6セントに引き上げられる予定です。これは、平均的な家庭の電力料金に44.41ドル追加されることになります。
火曜日に行われた、電力・水道局を直接監督する委員会であるConsolidated Commission on Utilitiesとの会合で、GPAの最高財務責任者ジョン・キム氏は、5月にディーゼル価格が下がると予測し、現在の予測もその予測と同等であると述べました。
また、燃料油の価格も下がっていますが、GPA は、よりクリーンな燃焼のディーゼル製品に移行するため、その燃料供給を段階的に停止しています。
このたび知事は、家庭用、マスターメーター、商業用のGPAの全顧客の電気料金を支援するため、電力クレジット制度を制定しました。このプログラムでは、毎月100ドルのクレジットを5カ月間付与します。
ベナベンテ氏は、水曜日の法案署名の際、PUCはGPAが10月に最新の数字を提示してくることを望んでいると述べています。
「それは、(LEACを)増やす必要があるのか、減らす必要があるのかを判断する時です。私たちが何かを決めるにはまだ早すぎる」とベナベンテ氏は言っています。
今後の決定事項
今回のLEACに関するPUCの命令では、11月から1月末までのLEACをさらに引き上げる必要があるかどうかを10月27日の会合で決定するとされています。
Benavente氏によると、6月末時点のGPAの回収不足額は4100万ドルです。
GPAの資料によると、もしLEACが1kWhあたり約34セントに引き上げられれば、11月から1月にかけて回収不足額は2280万ドルにまで減少する可能性があると言います。しかし、それは平均的な家庭の請求書にさらに46ドル上乗せされることになるものです。
ベナベンテ氏は、原油価格の下落が続けば、この先も料金が安くなる可能性があると指摘します。
「私たちは、1カ月から1カ月半に1回、在庫を買っています。ですから、今日購入したものは、システムからなくなるまで、私たちの手元に残ります。だから、近い将来、原油が安くなれば、次の出荷までに安くなので、11月にはレートが下がる望みがあります」とベナベンテは話しました。