＜サイパン＞NMIにサル痘ワクチンが届く
コモンウェルス・ヘルスケア・コーポレーションの最高経営責任者であるエスター・L・ムーニャ氏は、現地で発生する可能性のある症例に備え、サル痘ワクチンを注文し、まもなくCNMIに到着する予定であると述べました。
「CNMIにはサル痘ワクチンの割り当てがあります」と彼女は付け加えました。「この管区ではサル痘は確認されていませんので、割当は少なくなります」
サル痘は、サル痘ウイルスに感染することで起こる珍しい病気です。猿痘ウイルスは天然痘と同じウイルス科に属し、症状は天然痘と似ているが軽症で、死亡することはほとんどありません。水痘とは関係ありません。
世界保健機関（WHO）は、複数国で発生しているサル痘の発生を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言しています。
CNMIではサル痘の症例は報告されていませんが、隣島のグアムでは少なくとも3件の疑いのあるサンプルが米国疾病対策予防センターに送られ、検査を受けていますが、いずれもサル痘は陰性でした。
医療機関でリスクが高いと判断された人には、CDCからワクチンが提供されます。
「私たちは注意深く、ハイリスク者を優先するようにしなければなりません」とムーニャ氏。
また、CHCCにはサル痘の陽性が疑われる人を検査する体制が整っていると彼女は付け加えました。
もし、サル痘の疑いがある場合は、事前に医療機関に連絡し、予備的な検査を受けることをお勧めします。
医療機関で確認されると、その後、公衆衛生の医療ディレクターと疫学者がこのケースに関与することになります。
「CHCCがこのようなケースを受け入れる拠点となることを望んでいます」とムーニャ氏は述べています。
最終的には、島内の医療機関や疫学者ではなく、CDCがサル痘の疑いのある検体を受け、正式な判断を下すことになリます。
検体はハワイにあるCDCの研究所に送られ、検査が行われます。結果は、CDCに検体が届いてから1〜2週間後に出るそうです。
CNMIでは、サル痘の陽性者とその密接な接触者は隔離する必要はありませんが、ウイルスの拡散を抑えるために隔離するよう奨励されるとムーニャ氏は述べました。
サル痘は、家庭内の人との密接な接触や性行為によって感染する可能性があります。
有症状、無症状があり、入院を必要としない場合もあります。
Covid-19と異なり、サル痘は無症候性の人を介して感染することはありません。
しかし、妊娠中の女性は胎盤を通じて胎児にウイルスを伝播させることがあります。
サル痘の症状には、顔や口の中、手足、胸、性器、肛門など体の他の部分に現れる、ニキビや水疱のような発疹が含まれます。
その他の症状としては、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、腰痛、リンパ節の腫れなどがあります。
この病気は通常2週間から4週間続きます。発疹が最初に出て、その後に他の症状が出ることもあります。また、発疹だけの人もいます。
サル痘の感染を防ぐには、他の感染症と同様、手洗いを徹底し、公衆衛生対策を行い、二次汚染を避けることが推奨されます。
さらに、サル痘のような発疹がある人との密接なスキンシップを避け、サル痘の人の発疹やかさぶたに触れること、サル痘の人とのキス、ハグ、抱擁、セックス、サル痘の人と食器やコップを共有すること、サル痘の人の布団、タオル、衣類を扱ったり触ったりしないようにする必要があります。
「私たちは、患者さんやそのご家族と一緒になって、（リスクを）理解するように努めます。そして、治療を継続させるようにします。利用できる治療法もある。私たちは、患者がここ（CHCC）で治療を受けていることを確認する必要があります」と彼女は付け加えました。
「他の病気と同じように、できるだけ早く発見できるようにしたいものです。そして、感染を防がなければならない。これは他の感染症と同じです」ともムーニャ氏は言っています。
現在、私たちは継続的にモニタリングを行っています。民間のプロバイダーと協力しています。猿痘の疑いのある患者が確認されたら、すぐに検査をして確認します。確認しなければならないのです。これが結核や他の感染症であっても、私たちの公衆衛生対策はすべてそうです。他の感染症と同じように扱うべきで、そのためのプロトコルがあるのです」とムーニャ氏は付け加えました。
2022年7月28日現在、CDCは米国とプエルトリコで4,000人以上のサル痘の症例を報告しています。
詳細については、https://www.chcc.health、または電話（670）234-8950にお問い合わせください。
