<グアム>「被害者を説得するための手段」

虐待者は自殺の脅しを戦術として使うとVAROが言及。

グアムといえば、家族の強い絆やハファ・アダイの精神が思い浮かびますが、Victim Advocates Reaching Outなどの非営利団体が、グアムで広く見られる暗い現実、すなわち自殺の脅威も存在します。

虐待の被害者を支援する非営利団体VAROによると、家庭内虐待は権力と支配に関わるもので、虐待者が権力と支配を押し付けようとする一つの方法が自殺の脅しであると言います。

「自殺を戦術として使う加害者や虐待者は臆病者です。もちろん、これは、クライアントと電話をしているときに言うことではありません。しかし、これは真実です。なぜなら、彼らは、自分が持っている支配力、権力感を失いたくないのです。もし、そうやって自分の権力や支配力を手に入れようとするなら、その関係にある意味は何なのでしょう」

メンディオラ氏は、虐待の状況から抜け出したいのに、加害者に自殺を脅された多くの被害者からの電話に応じました。「グアムの人々はプライドが高いので、そうやって人を囲い込むために、いろいろなことを言ったり、やったりするのです」とメンディオラ氏は言います。

VARO事務局長のカレン・カーペンター氏は、「それは、被害者に留まるよう説得する手段にもなります」と話しています。

自殺の脅しが、虐待の状況における権力行使や戦術であるかどうかを判断するのは、難しいことです。

虐待者の中には、『この人がいなければ、私には何もない』と本気で思っている人もいるので、難しいところです。しかし、私たちは常に自殺の脅威を真剣に受け止めています。ああ、この人はただそう言っているだけなんだ、もしそうなら助けが必要なんだ』とは決して考えません。

そして、自殺の脅威はすべて真剣に受け止めなければならないが、虐待される側も自分たちの安全を考えなければならないとカーペンター氏は言います。

「それが私たちの対処法であり、被害者に伝える方法なのです。もし、こんなことを言われたのなら、真剣に受け止めてください。家族に助けてもらうようにしなさい。あなたが居なければいけないということではなく、その人が何らかの助けを必要としているということです」とカーペンター氏は言いました。

メンディオラ氏は、支配と権力の一形態としての自殺の脅しについて、同じような考えをストレートに語っています。

「彼女の言うとおりです。多くの場合、加害者は被害者を怖がらせるために、このような言葉を使うのです。悲しいことです。でも、一方で、被害者もしっかり守ってあげないといけないのです」とメンディオラ氏は言います。

メンディオラ氏は、被害者も加害者も、数年前に認識されていたような、ある特定の型にはまることはないと強調しました。

「最近では、女性だけでなく、子どもや男性も被害者になっています。多くの女性が、男性であろうと女性であろうと、毒のある関係を維持するために、自分のパートナーにこのようなことをするのです」と彼は言いました。

VAROは、虐待的な状況下で支配力を得るために、自殺の脅威による恐怖が利用された場合、ボランティアが慎重に行動しなければならないことを、事例を通して学びました。

「加害者の安全を確保すると同時に、被害者の安全を確保する方法を考えなければならないからです。私たちのサービスは、被害者の話を聞き、どのようなサービスを提供すべきかを判断することです」とメンディオラ氏は述べました。

メンディオラ氏によると、VAROは、差し迫った危険がない限り、当局に報告することはないそうです。警察に通報するのは被害者本人であるとメンディオラ氏は言っています。

https://www.postguam.com/news/local/a-way-to-convince-the-victim-to-stay/article_2ebda868-2bed-11ed-9231-eb6fce7949b8.html

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