<サイパン>アグロフォレストリー・ワークショップ、カグマンでの実地研修を終了

6月3日(土)、約30~40人の地域住民が参加した体験型ワークショップでは、アグロフォレストリー教育者のクレイグ・エレビッチ博士と北マリアナ諸島大学協同研究拡張教育サービスのメンバーが、再生可能な食物林を作るための技術を参加者に伝えました。

エレビッチ氏は、アグロフォレストリーとは、太平洋諸島の人々が古くから実践してきた農業技術を表す新しい言葉であると説明しました。

ダイアン・ラゴーンとの共著『ブレッドフルーツ・アグロフォレストリー・ガイド』(無料ダウンロード)によると、アグロフォレストは「木や低木などの多年生植物と作物や動物を、経済・環境・社会的利益をもたらす方法で統合する」とされています。

つまり、アグロフォレストリーとは、有用な植物を隣り合わせに植えることで、それぞれの植物に利益をもたらし、土壌に栄養を還元する方法であるということです。

「アグロフレストリーは、その性質上、再生可能なものです。物事がどんどん悪くなっていくのではなく、継続的に良くなっていくのです」とエレビッチ氏は言います。

健康な森林では、木の根は、丸太や葉、落葉した植物などの有機物が分解されてできた栄養価の高い土の層の下に生えています。その土の上には、新しく落ちた緑やその他の覆いがあり、マルチング材として草の生長を防ぎ、その下の物質の腐敗を助けます。

エレビッチ氏によると、参加者が土曜日に学んだことの一部は、健全な自然林で植物が育つ方法を再現することだったそうです。

ワークショップでは、参加者がKagman Ma’afala Breadfruit Plantationの長方形の区画から草や他の材料を取り除く様子が見られました。

パンノキの間に庭を作る。

参加者は、地中に庭のベッドを作り、2種類のコンポストを入れ、その上に先日刈り取った葉を敷き詰めました。その上に、より近くにあることが望ましいとされる植物を植えていきました。

中くらいの高さに育つマックパ(ヤマモモ)を、40%程度の日陰を必要とする他の植物の隣に植えたのです。

エレブティッチ氏は、現代のアグロフォレストにとって、計画を立てることは重要なステップだと言います。

パガンで育ち、サイパンで農業を営むジーザス・マニブサン・カストロ氏は、生涯を通じてアグロフォレストリーを実践してきたと言います。

「私がずっと見てきた絵は、今アグロフォレストリーと呼ばれているものです」とカストロ氏は言いました。「私たちは、果物、野菜、根菜類など、あらゆる種類の作物を育ててきました。土の中で育った食べ物があるからこそ、今も強く生きていられるのだと思う」

トム・パンゲリナン氏とハーレイ・エリイチ氏は農業の経験がありますが、子供たちに知識を伝えるための準備をするために、このワークショップに参加したのです。

アステオに住むパンゲリナン氏は、「何世代も前に植えた作物を収穫し、それが今実っているのを見るのは、子供たちに経験してほしいことです」と語りました。

幼い頃、母親からタピオカやタロイモ、パパイヤ、柑橘類について教わったというエリイチも、同じような感想を持ちました。

幼い頃、母親が作物を植えるために地ならしをしたそうです。母親は「決まった時間にやるもので、いつでも植えられるわけではないと言った」とパンゲリナン氏は付け加えました。

エリイチさんは、若いころは「面倒くさい」と思っていたが、今はその良さを実感し、友人が耕作を許可してくれる土地で農業をしたいと思うようになったと言います。

彼は、いつ、どのように植えればいいのか、また、豊かな収穫を得るための技術について理解を深めるために、このワークショップに参加しました。

https://www.mvariety.com/news/agroforestry-workshop-concludes-hands-on-training-in-kagman/article_1de39fb6-0298-11ee-a537-8b68b2622435.html

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