＜サイパン＞検察側 他の3人の弁護人は裁判を進める準備ができている
ラルフ・トレス前知事は現在、ヴィオラ・アレプヨ氏、アンソニー・アグオン氏、ヴィクトリノ・トレス氏、マシュー・J・ホリー氏の各弁護士によって弁護されており、彼らのいずれかが2023年2月13日の裁判を処理できるはずだと首席事務官J. ロバート・グラスJr氏は裁判を2023年2月13日から6月に変更するという動議に対して述べました。
ヴィクトリノDLGトレス弁護士が、上級裁判所のアルベルト・トレンティノ裁判官に対し、同弁護士のクライアントとの裁判日程の兼ね合いから、裁判の移動を正式に要請しています。
しかし、グラス検事補はこの裁判継続に反対しています。
「被告は、彼が選んだ他の3人の弁護士のうち1人が裁判に立ち会うことができない、あるいは彼を代理することができない理由を提供していません」とグラス検事補は言います。
「当事者の都合は決定的な要因ではありません」と同氏は付け加えました。「連邦は、現在予定されている2023年2月13日の期日を含め、裁判所が裁判を予定するときはいつでも準備が整っていると発表しています。被告は、4人いる弁護人のうち1人が出廷できなくなると発表しただけです。従って、被告は2023年2月13日の公判で、少なくとも3人の選ばれた弁護士が弁護できると思われます」
グラス氏によると、「被告はその後、4人の選ばれた弁護士のうち別の弁護士が裁判に参加できないと言い出し、裁判を無期限に継続しようとする可能性があるので、継続が認められた場合、その目的が達成されるかどうかも明らかではありません」としています。
「現時点で明らかなのは、被告には他に3人の選ばれた弁護人がいて、期日との兼ね合いを提示せず、審問でもそのように述べていないことです」とグラス氏述べています。
「被告には他に3人の選ばれた弁護人がいるので、継続の目的は必要ありません」とグラス氏は付け加えました。
同氏はさらに、裁判期日をずらすと連邦に不都合が生じると言います。
「連邦は、裁判所が公判を設定すればいつでも準備が整いますが、すでに公判召喚状の送達を始めています。コモンウェルスの証人リストには、30人以上が名を連ねています。期日が決まってからすぐに召喚状を出すのは、この特別な裁判の性質によるものです。証人の多くは、現在【退任するトレス】政権によって任命されています。これらの人物の多くは、新政権が始まる1月以降、コモンウェルス政府に雇用されない可能性が高いです」
証人の中にはすでに辞表を出している者もいると同氏は付け加えました。
「また、裁判が遅れれば遅れるほど、重要な証人が入手できなくなる可能性が高くなります。コモンウェルスはまた、個人へのサービスだけでなく、裁判のスケジュール管理にも多大な資源を費やさなければなりません。これは、多くの証人がコモンウェルスと話すのを嫌がるか拒否して、裁判のための特定の出廷時間を手配することさえ難しいことを考えると、特に困難です」
裁判の日程をずらすと、裁判所も不便になるとグラス氏は言います。
「この裁判は、NMI上級裁判所を支援するために自分の訴訟事件から時間を割かなければならない客員判事によって監督されています。さらに、客員裁判官は他の裁判官の法廷を使用しなければならないため、裁判が行われる時間帯にその法廷を使用することはできません。裁判の日程がずれると、裁判所に迷惑がかかることは明らかです」とグラス氏は述べ、裁判継続の要請を却下するよう裁判所に要請しました。
2022年4月8日、検事総長オフィスは当時のトレス知事に対し、自身および／または妻のダイアン・T・トレス夫人のビジネスクラス、ファーストクラス、その他プレミアムクラスの航空券発行に関する公職における不正行為12件と窃盗1件の刑事裁判を提訴しました。
訴状では、トレス前知事が2018年4月から12月にかけて、自身と妻であるダイアン・T・トレス氏のためにビジネスクラス、ファーストクラス、その他のプレミアムクラスの旅行券を購入したことに関連して、9回にわたり「公職における不正行為」を行ったとされています。
訴状には、前知事が2018年4月から2019年5月30日の間に公費を使って2万ドルにのぼる旅費を支出したことに関する窃盗罪が含まれていました。
また、立法府の召喚状に従って出頭しなかったことに対する侮辱罪1件も申し立てられました。
前知事は容疑を否認しています。
9月、トレンティーノ判事は前知事に対する侮辱罪を確定なしで棄却しました。
判事は、「特権的な機密情報に触れることは許されない…グラス氏がトレス知事をカウントXIV（侮辱）で起訴することを妨げる」と判断したのです。
確定を認めないとは、告訴の再申請が可能であることを意味します。
グラス検事補は先に、2022年12月31日に期限切れとなる司法取引契約を提案したと裁判所に報告していました。
